実家で発掘シリーズ。
親父が熱中症になったのをきっかけに、実家の親父の部屋とお袋の部屋用にエアコンを買い換えました。
エアコン工事の人が、電源を引くために、お袋の部屋(元はオレの部屋)のクローゼットから屋根裏に上がったところ、「あのー、アイドルの写真集がたくさんあるんですけど、下ろしましょうか?」
えええっ?!写真集??
思春期の少年がベッドの下にエロ本を隠すことはよくありますが、ベッドの下は母親に発見される事が多く、とてもデンジャラスなため、少年時代のオレは屋根裏に隠してたのです。
実家を離れる時に忘れてた物が、30数年の時を経て電気屋さんに発掘されるとは…
つーか、そんな感慨にふけってる場合じゃありません。
電気屋さんが言うように、ホントに「アイドルの写真集」なのか?
思春期のオレがわざわざ屋根裏に隠すぐらいだから、実はとんでもなく変態チックなエロ本なんじゃないかしら。
そうだ、きっと電気屋さんは気を遣って「アイドルの写真集」って言ってくれたに違いないわ。
どんなエロ本を隠してたんだろう。やべー、すげーやべー。電気屋さんにオレの性癖がバレたら、チョー恥ずかしい。
あの頃のオレはどんなエロスに興味があったんだ?
あいだもも?いや、それはもっと後年のはず。それじゃ、にっかつロマンポルノの小田かおる?
あるいは、自販機で買ったビニ本?でも、それはあからさまなオバチャンがセーラー服着てるだけだったから、怒りに打ち震えて捨てたんじゃなかったっけ?
一瞬のうちに、オレの脳内をかつてのエロスたちが走馬灯の如く駆け巡りました。
電気屋さん、お願い、見ないで。そして、触らずにそのままにしておいて。
オレは努めて平静を装いながら、「あはは、それじゃ、僕が取りに上がるんで、そのまま放っておいてください」と言いました。
「はーい」と言って、電気屋さんは5分ぐらい作業をすると、「じゃあ、この脚立使って構いませんので」と言い残して別のとこに行きました。
その際、少し、ニヤリと笑みを浮かべてたような気がします。
小学生の時に埋めたタイムカプセルを発掘するのとはワケの違う異様なドキドキ感で脚立を上ります。
果たして電気屋さんに見られたのは、どれほど変態チックなエロ本なのかしら…
続く。