早期退職ブログ

早期退職後の暮らし。

無職考③。

無職になったら、物欲がかなりなくなる。以前はツラさから逃れるための買い物というのを定期的にやらずにはいられなかった。

それは、ある時はダイソーのトイレブラシ10本まとめ買いだったり、ある時は伊勢丹の10万のコートだったり、ある時は3万円のランボルギーニミウラのダイキャストモデルだったり、ある時はマックノート だったり、ある時はポルシェケイマンSの新車だったりしたわけです。

じゃないと、ストレス的なことだけで頭がいっぱいになってしまう。こんなしんどい事は人生の中の一時のことであって、重く考えすぎないようにしなくちゃいかんよ、って自分に言い聞かせるために、手っ取り早く出来ることは買い物だったわけです。(いつもストレスがあったわけではないです。仕事やってて楽しい時間だってちゃんとあったわよ)

 

無職になっても、それなりにストレスに感じることは色々あるんだけど、時間があるので散歩したりドライブしたりしてストレスを薄める事が出来るようになったと思います。会社行ってると土日しかなくて、土日じゃ解放しきれないし、月曜になると、またその事で頭がいっぱいになってしまってたからね。

 

小学生や中学生が学校でいじめられて自殺しちゃったというニュースを聞くと、いつも思ってたのは、「子供にとっては、学校が世界の全てのように思ってしまうけど、学校以外にも世界は広がってるという事を知ってれば自殺しなくてすんだのに」ということです。(日大のアメフトの子だって、アメフト部が世界の中心になってしまったからあそこまで追い詰められたんだろうし)

 

でも、サラリーマンも実は会社が世界の全てになってしまってることがあるんだよね。

「この会社で、この仕事で評価されないとオレはダメ人間だ」っていつのまにか縛られてしまってる。

イヤな言い方ですが、オレは会社ではそこそこ評価してもらってた方だと思うのです。それはそういうストレスを押し潰してやるべき仕事を頑張ってたからね。

 

でも、ある時から「この仕事をちゃんとやったからって、勲章もらえるわけでもないし、この会社だってオレが思ってるほど世の中的に重要でもないよなー」なんてことを考えるようになったのです。(いや、世の中ってのは、一つの会社が支えてるわけではなく、いろんな会社がそれぞれの役割を果たすことで成り立ってるのだから、大事じゃない会社なんてないことは分かってるけどね)

 

ちょっとしんどい事があったからって、すぐに投げ出すのはカッコ悪いけど、でも、自分で「もう充分頑張った」って言えるなら、その会社や学校から離れて、他の世界に行ってみるのも悪いことじゃないんじゃないかしら。

 

とか言いつつ、こういう文章を書くと、どうしても無職になった自分を正当化する方向で書きがちなのはわかっているのです。なので、皆さんは会社辞めない方がいいです。働くことはとても大事なことです。