早期退職ブログ

早期退職後の暮らし。

無職考④。

これまで「早期退職するといいことがたくさんあってステキだよ」ということばかり言ってましたが、世の中そんなに甘くはない、という話をします。

 

オレが早期退職すると言ったら多くの人が聞いてきたのが、「え?もう働かないの?食っていけるの??」ということでした。その懸念は当然です。

 

だって、オレはあのまま会社にいたとしたら稼げたはずのお金を捨ててしまったのですから。

計算をシンプルにするために、オレの年収が1000万円だったと仮定します。そして計算をシンプルにするためにオレが現在50歳とします。さらにシンプルにするために、今回早期退職優遇制度でもらった退職金が5000万だとします。

 

そうすると、60歳の定年まで10年で1億の収入があったはず。しかし、会社辞めたのでそれは無くなり、代わりに5000万の退職金を手にした。

つまり、5000万損したけど、それは10年の自由を5000万で買ったということであります。1年で500万、1ヶ月にすると41.6万円、1日にすると1万4000円を払ってオレは自由を買ってることになります。これはかなり怖い数字です。ビビります。

 

でも、いくらオレでも無計画に会社を辞めたわけではなく、それなりに計算もしました。その結果、「会社辞めても、夫婦二人で贅沢しなければ85歳までならどうにかやっていけそう」と見積もることができたのです。なので、辞めた。

 

「贅沢しない」という生活がどういうレベルかと言うと、ここらへんのサイトを参考にしました。

https://avenue-life.jp/blog/money/seikatsuhi/

この数値がどこまで現実的かはわかりませんが、だいたい毎月30万前後の出費があるわけです。

この出費に加え、ちょっとした旅行、税金、自分たちが病気になって入院した場合、親の介護が大変になった場合、あるいは冠婚葬祭など、いろんなお金がかかってくるはずです。

そこらへんを予備費として2000万ぐらいかかると想定。

 

これらの費用を賄うために、貯金、退職金、公的年金個人年金、恵比寿から逗子(?)に引っ越すことで得られる売却益などを計算しました。

そうすると、上にも書いたとおり、85歳まで生きたとしても夫婦二人ならやっていける、という見込みであります。

 

オレは45歳の時に、「55歳で会社辞めよう」と思って、それに備えて毎年かなり貯金してきました。実際には55歳よりもかなり早く辞めたので、当初予定よりも貯金は少なかったですが、それでもまあまあ溜まった。

さらに以前書いたように、恵比寿マンションが買った当時よりも値上がりしてるとか、うちの会社が初めて早期退職優遇制度を実施したとか、いろいろラッキーなことも重なり、「大丈夫」となったわけです。

 

というわけで、会社辞めるとストレスないし、健康にも絶対にいいのだけど、かなり貯金を頑張ることと、そして幸運が重ならないと、そう簡単に人にはオススメできないです。

オレだって、計算上は「大丈夫」ではありますが、「本当に節約生活が出来るのか」「年金制度は破綻しないのか」「物価上昇がすごいことにならないか」など、心配事をかなり抱えているのです。

まあ、ちょっとお金的にヤバそうだぞ、となったら、ビルの掃除とか駐車場の案内係りとかやっていけばどうにかなると思ってるんだけどね。