早期退職ブログ

早期退職後の暮らし。

午前十時の映画祭「七人の侍」。

午前十時の映画祭、5本目です。黒澤月間(?)の最後は「七人の侍」です。平日の朝10時なのにほぼ満席。黒澤ブランドは健在。

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3時間半もある大作です。なので途中で「休憩」が入ります。10分ぐらいの休憩なので、ウンコする時間はないので気を付けてください。

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昔は3時間前後の映画ってけっこうあったけど、最近ではあまりないんじゃないかしら。「タイタニック」ぐらい?長いなーと思った「インターステラー」や「ブレードランナー2049」でも2時間半ぐらいでしょ?あんまり長いとお客の回転が悪くなるから、映画会社が作らせないんだろうね。

そういや、大学の頃、八重洲名画座で「ゴッドファーザー」の1と2の2本立てを見た時はしんどかったなー。合計6時間。尻がヒリヒリしたものです。

今回はTOHOシネマズのステキなシートなので、オレのお尻はそれほどヒリヒリしませんでした。

 

昔の黒澤映画によく指摘されることですが、セリフが聞き取りにくい箇所が所々にあります。

でも、オレはちゃんと何を言ってるのか分かります。なぜなら、卒論書く時に、「七人の侍」の脚本を10回以上読んでるからです。さすがです。

とは言いつつ、多少セリフが聞き取れなくても、映画のストーリーを追うには特段問題ないと思うけどね。

 

何年かぶりにちゃんと「七人の侍」を観ると、あらためて「面白いにも程があるだろ」というぐらい、良く出来てます。

侍や農民それぞれのキャラ、野武士との戦いに於ける戦術の組立て方、泥沼を駆ける馬の美しさ。それに3時間半、ちっともダレる事がないテンポの良さ。

 

最近の日本映画も河瀬監督とか是枝監督とか、すごい人はいるけど、こーゆースケール感のある映画は撮ってくれないよね。

万引き家族」も人の心の襞みたいのを丁寧に描いてるんだろうけど、予告編みても、「これ、すげー面白そう!」みたいなワクワク感がないし。

それどころか、他の大部分の邦画は「余命一ヶ月の彼女」とか「ヤンキー同士のケンカ」とか「4回泣ける」とか、そんなしょーもないのばかり大量生産されてる。

出来のいい悪いは別にして、「なんか凄そう」って思えた邦画って、この数年(?)だと「踊る大捜査線」と「海猿」と「シンゴジラ」ぐらいかしら。フジテレビと角川が大作を作らなくなったのがいかんね。

「昔は…」っていうのはイヤだけど、もうちょっと予告編見ただけでワクワクする映画を作って欲しいです。伊丹十三みたいな監督が出てこないもんかなあ。

 

次の「午前十時の映画祭」はチムチムチェリーの「メリーポピンズ」です。この映画、ちょっと苦手なのは、出てくる子役が腹話術の人形みたいな顔してて不気味なの。