早期退職ブログ

早期退職後の暮らし。

ニャーさんのこと。

今年3月22日にニャーさんが21歳で死んでしまってからちょうど半年が過ぎました。早いような気もするし、遠い昔のような気もします。

 

ニャーさんは本当はニャッコという名前なんだけど、いつの頃からか尊敬の意味も込めて「ニャーさん」と呼んでいました。

ニャーさんは賢くて美人で澄んだきれいな声で「ニャー」と鳴くので「ニャーさん」なのです。

f:id:nyorizo:20180924093553j:image

 

ニャーさんはたしか「猫の手帳」とかそんな名前の雑誌の「猫もらってください」のコーナーに出てたのを譲り受けたのです。

元は野良で、どこかのお宅でご飯をもらったりしてたのを保護されたそうです。

うちに来た時は1歳ぐらいで、もう子猫という感じではなく、成猫ちょっと手前ぐらいでありました。

 

うちに来たばかりの頃は、奥さんが猫アレルギーだったりして、奥さんもニャーさんもそれなりに苦労したんだけど、ニャーさんはとてもいい子で、部屋の中を走り回ることも少なく、いつも静かにしてたので、毛が舞い散らず、だんだんと奥さんの猫アレルギーも軽くなっていきました。(でも、アレルギーがなくなるまで5年ぐらいかかった〉

 

今思うと、もっとパタパタで遊んであげれば良かったなあと後悔してます。毛が散らないように、オレも奥さんに遠慮してたからね。

ニャーさん、若かったんだから、本当はもっと走りたかっただろうし、もっとジャンプもしたかっただろうなあ。

 

ニャーさんは、夜、オレがベッドに横になると、いつもその上にピョンとジャンプして乗っかってくれました。寒い夜は布団の中に入ってきて一緒に寝てくれました。

ネコと一緒に寝れるというのは、これはもうネコ飼いの最大の喜びの一つと言っていいぐらいの幸せでありました。

 

そんなわけで、ニャーさんはどちらかと言うと奥さんよりオレに懐き、奥さんの方はニャーさんが来て2年後に飼い始めたカゴちゃんというネコが懐いておりました。

ニャーさんは、子猫だったカゴちゃんの世話もよくしてくれました。カゴちゃんは、子猫時代、「ニャー」と鳴けず、「ギャーギャー」と怪獣みたいな低い声で鳴いてたんだけど、「ニャー」って鳴く方法を根気強く教えてあげてました。

そして、カゴちゃんのお転婆が過ぎると、ペシって叩いたり、柔らかく噛んだりして、マナーも教えてくれたのです。

 

ニャーさんは18歳ぐらいから、足腰が弱くなり、19歳の頃には歩けなくなって、ずっと寝たきりになってしまいました。

寝たきりだと踏ん張れないから、ウンコも自分で出来なくなったので、オレが朝晩、腸を揉んで排泄させてあげなくてはならなくなりました。

オレは全然イヤではなかったです。ニャーさんがウンコ出てスッキリした顔をしてるのを見ると、オレも幸せなのでした。まあ、ニャーさん的にはちょっと屈辱もあったかもしれんけど。

あとは、腎臓も悪くなってしまったから、毎日インスリン注射を打ってたんだけど、その時も全然ジタバタせずに痛いの我慢してくれたなあ。

 

ペット飼ってる人はみんなそうだと思うけど、仕事が辛くてストレス抱えてても、家に帰ってペットに話しかけたり撫でたりしてると、仕事の辛さを忘れるんだよね。

ニャーさんはオレが抱っこしてる間、イヤがることもなく、ずっと抱っこさせてくれるから、本当にどれほど助けてもらったかわかりません。

 

で、オレが会社辞める1週間前にニャーさんは死んでしまったのです。これからは一緒にいられる時間も増えるから、もっとお世話してあげられるはずだったのに。

きっと、「もう会社辞めるんだから、あたしがいなくても大丈夫だね」ってことなんだと思っています。

オレがへなちょこだったから、心配して、寝たきりになっても2年以上頑張って生きてくれてたんだと思うのです。

 

今でも時々、ニャーさんは夢に出てきてくれて、夢の中では元気に走ってます。

「あれ?!ニャーさん走れるようになったんだ!良かったねー!」なんて、オレは喜んでいるのです。

きっと天国で、ニャーさんより先に死んでしまったカゴちゃんと一緒に楽しく暮らしているんだろうねえ。

ニャーさんをもう一回抱っこして撫でてあげたいなあ。ゴロゴロ喉を鳴らして喜んでくれるだろうなあ。

f:id:nyorizo:20180924093850j:image