今年度は「午前十時の映画祭」をあまり見に行ってなくて、でも、それだと映画のことを書けなくて寂しいです。
なので、家で見た映画のことも時々書いてみようと思います。
家だけど、部屋を暗くして90インチスクリーンで観ると、なかなかの映画館気分だし。
というワケで、今回はアマゾンでレンタルした「ビッグウェンズデー」。海の男たちの映画です。オレも海の男だし、サーフィンボードを小脇に抱え美女から美女へ渡り歩いてるので、ピッタリです。
1978年のジョンミリアス監督作品。78年てことは、スターウォーズの第1作目が公開された翌年です。
主演はジャンマイケルビンセント(テレビシリーズ「エアウルフ」の人)、ウィリアムカット(テレビシリーズ「アメリカンヒーロー」の人)、ゲイリービジー(「リーサルウェポン」など、主に悪役で有名)の3人の若者です。
(あらすじ)
マット(ジャンマイケル)とジャック(ウィリアムカット)とリロイ(ゲイリービジー)は、サーフィンが大好きな3人組です。サーフィンの他にも、ホームパーティでハチャメチャやったり、メキシコ行ってバカ騒ぎしたりして、毎日楽しく暮らしてます。
でも、そんな3人のところにベトナム戦争の徴兵令状が届きます。マットとリロイはズルをしてまんまと徴兵逃れをしたけど、ジャックだけは進んでベトナムへ行ってしまいます。
数年後、ジャックがベトナムから帰ってきますが、もう、むかしのように3人でバカ騒ぎすることもなく、だんだんとみんなが音信不通になっていきます。大人になり、ちゃんと生きていかねばならないので仕方ありません。
そんな時、伝説の大波「ビッグウェンズデー」がやって来ます。
マットが海にやって来ると、そこにはジャックとリロイもいました。そして、3人はサーフボードを持って大波に向かっていくのでした。
この映画を最初に見たのは、高校3年か浪人の頃です。公開から10年ぐらい経ってたので、テアトル新宿という名画座で見たのです。たしか、「ライトスタッフ」と2本立てだった記憶があります。
初めて見た時は、最後の大波のド迫力に感動したし、その波でサーフィンしちゃう人がいる事も信じられなかったです。
ちなみに、サーフィンのシーンは役者が実際にやってるとこもあるけど、スタントマンがサーフィンしてるのがバレバレなとこもあります。
水着だけは同じのを着てるけど、これ、顔も体つきも全然別人じゃねーかってのが丸見えです。でも、それも微笑ましく見てあげるべき時代の映画であります。
「ビッグウェンズデー」と言えば、かつてはかなり有名な映画でしたが、最近は忘れ去られつつあるような気がします。
たしかに映画としては、アカデミー賞的なものとは縁が無かったし、ちょっとおセンチな青春物語で、今見ると古臭さもあります。
でもオレは18歳ぐらいの時に見たせいか、ずっと記憶に残ってる映画です。
大学進学前だったから、「あー、そうか、オレも今までの友達とは段々と縁遠くなっていくのかなあ」なんて思ったり。
やっぱ、この年頃に見た青春映画って、なんだか特別な感じで記憶に残ってます。「ファンダンゴ」とか「ポーキーズ」とか「時をかける少女」とか。
いま、初見でこれらの映画を見たら、「甘っ!」てなるんだろうね。映画でも本でも、見るべき年頃、読むべき年頃ってのがあるんだな、と思います。
今回、この映画を久しぶりに見て、ジャンマイケルビンセントってどうしてるんだろうって調べたら、晩年は悲しい事になってたようです。
この映画の中ですごくカッコ良かったジャンマイケルビンセントが、何十年か後には、そんなツラいことになってたとは、なんとも人生というのは…って感じです。
↓台風の影響で、葉山の海水浴場にもビッグウェンズデー。