早期退職ブログ

早期退職後の暮らし。

映画番外編「これ来た、ガーン来た(洋画)」

ある人から「お前のベスト10みたいのを教えろ」的な連絡をいただいたので、今まで見た中から、それっぽいものを書きます。

ベスト10と言っても「名作だなーと思う映画」「大した映画じゃないのに、なんだか好きだなーって映画」「繰り返し見たくなる映画」「人におすすめしたい映画」など、いろいろあって、どうやって選べばいいか難しいです。

 

で、今回はとりあえず、見終わった時に「これ来た、ガーン来た」と思った映画10本にしておいたわよ。(順不同)

いい?長いけど、ちゃんと読まなくちゃダメよ?この時期にちゃんとやっておかないと、学校始まった時にお友達に差をつけられちゃうでしょ?読んだらお風呂入りなさいね。ところで、あんた達、最近、お風呂長過ぎよ。姉さん、あんた達の後に入るんだから、さっさと出てよね。

 

2001年宇宙の旅

初めて見たのは高校2年の時です。

哲学です。見終わって劇場を出た時は全然意味が分からず呆然としました。

それまで、映画は娯楽だから、誰でも楽しめるものだと思ってたのです。なのに見終わると、「なんなの、あの黒い板は?」「なんでHALは狂ったの?」「最後の胎児は何?」と、疑問だらけでした。「文部省推薦」のお墨付きが付いてたけど、ホントに文部省はこんな難解な映画を子供たちに見せようと思ったのかしら。

でも、分からないながらも、なんだかスゴイものを見た!という実感はありました。そして、この分からなさが心地よく、「もっとこの映画を理解したい」と強く思い、原作読んだり、評論家の解説本を読んだりして、自分なりに「ははーん、人間より上位の存在(宇宙人?)っつーのは、人間から見たら神様みたいなもんなんだな。人間は神様の手のひらの中にいるんだな」と、浅い理解をしたのでした。

 

「フィールドオブドリームス」

大学の時、高校時代の友達とアメリカとニュージーランドに行ったんだけど、そのどっちかの時に飛行機の中で見ました。

見終わった時、「これは本当に人間が撮った映画なのかしら」と打ち震えました。脚本、演出とも神がかってます。今ふうに言うと、神ってる?

「夢」とか「許し」を、こんなステキに描くことが出来るのか、って思ったのを覚えてます。

オレの中でとても大切な映画になったので、その後は見ないようにしてます。2回目見て、「あー、なんかそんなに凄くなかったな」って思っちゃったらイヤだからです。

でも、オレも人生の終盤に入りつつあるので、そろそろ見ておこうかなと思ってます。

 

ゴッドファーザー

それまで「マフィア」と言ったら、マシンガンをぶっ放す乱暴者のギャングだと思ってたけど、ドンコルレオーネは静かで知的でオシャレで義理人情にあつく、「なるほど、どんな世界でもトップに立つ人というのは人格者なのかもしれん」ということを学びました。

映画としては、パート2の方が上だと思うけど、やはりパート1でドンを演じたマーロンブランドの存在感は特別です。

この時、マーロンブランドは48歳だからね。ビックリしちゃうよ。ゴッドファーザーに於けるマーロンブランドは、「演技の最高峰」というものを見せてくれます。

 

ブレードランナー

以前もブレードランナー の事を書いたことあるから簡単に。

それまで「未来」というのは、キラキラ輝く夢の世界だったけど、この映画にひっくり返されました。誰も見せてくれたことのない未来を見せてくれた衝撃の映画です。

https://nyorizo.hatenablog.com/entry/2019/09/27/095411

 

「ミリオンダラーベイビー」

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見終わった後の衝撃度合いで言ったら、これが人生で一番です。映画館のイスから立ち上がれなかったです。立ち上がれないどころか沈み込んでいく感じです。マジで。デジマ。クリントイーストウッド監督の最高傑作です。

最初は女性ボクサーのサクセスストーリーと思って見てました。ロッキーみたいな。

ところが、中盤にあっと驚くことがあって、そこから先は、ずーっとナイフを喉元に突き立てられっぱなしのような、もの凄い緊張感です。「お前ならどうする?」と問い詰められるのです。

これが「映画の力」っていうのかしら。あまりにもスゴイので、気力体力が充実してる時に見た方がいいです。

 

スターウォーズ・帝国の逆襲」

エピソード5です。世界に与えた衝撃で言ったらエピソード4なのは当然だけど、4はお話がシンプルだからね。

このエピソード5で、スターウォーズの世界観は一気に拡がったのです。

何千年も続いてきた「ジェダイ」がヨーダの登場でより具体化され、ベイダーとルークの父子の因縁も明らかにされ、サーガとしての姿を見せるのです。

エピソード4では分からなかったけど、5を見終わると、「スターウォーズって、すげー壮大な物語なんだぜ!」って言いたくなるのです。

 

ダークナイト

これも素晴らし過ぎて、オレの陳腐な文章ではその良さを伝えられないのは分かってるけど、まあ、一言で言えば、エモい?エモいって何よ?変な言葉作らないでよ。

アメコミをこんな高みにまで持っていったクリストファーノーラン監督に驚愕します。「バットマン」という素材を通して、「善」と「悪」の境界の曖昧さを深く考えさせます。

あと、ジョーカーを演じたヒースレジャーに圧倒されます。それまで、ジョーカーと言ったら、ジャックニコルソンだったのね。ヒースレジャーはジャックニコルソンに闘いを挑んだようなものです。

それは、ゴッドファーザー2で若い時のドンコルレオーネを演じたロバートデニーロみたいなもんです。マーロンブランドやジャックニコルソンが演じた役をやるなんて、演技者としてはとても勇気のいることだと思うのです。

そして、勝った負けたは別にして、デニーロもヒースレジャーも歴史的な名演を見せてくれたのでした。

 

E.T.

E.T.のことも以前書いたから簡単に。

こんな面白くてワクワクさせて感動させてくれるなんて、映画ってすごいな!と町田の隅っこで暮らしてた少年に思わせた映画です。おすぎとピーコに感謝です。

https://nyorizo.hatenablog.com/entry/2019/05/07/164710

 

カッコーの巣の上で

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後に「アマデウス」を撮るミロシュフォアマン監督作品。共感できる登場人物なんて一人も出てこないけど、でも見終わると感動してブルブル震えます。

精神病院を舞台に、体制に一人で抵抗する男の話です。自分自身で事の善悪を考えることを放棄してしまった看護婦さんがすごく怖いです。ナチスの兵隊と同じです。権力を持つと何でもやれちゃう。人間って、こんなにも冷酷かって。人って、仕事なら、どんな恐ろしいことでも出来ちゃうのね。

そして、ジャックニコルソン。この人は、どんな役を演じても「ジャックニコルソン」なんだけど、でも、どれも違うの。キムタクがどんな役を演じても「キムタク」でしかないのとはワケが違うのよ。

 

「レイダース・失われた聖櫃」

めっちゃ面白いです。最初から最後まで完璧に面白い。100点満点です。初めて見た時は、面白すぎて死んじゃいそうになりました。

スピルバーグとルーカスは007を作りたかったんだけど、007は作っちゃダメって言われたので、「それじゃあ」って作ったのがこの映画です。二人が娯楽というものを研究して、し尽くしたことが伝わってきます。観客を楽しませるために全力かけてます。トップクラスの監督が油が乗り切った時期に作った映画ってのは、画面から何かが迸ってるのです。エロい意味ではなく。

 

また近々、邦画編もあるから、気を抜いちゃダメよ?最近、あなた達、緩みがちだけど、ここでしっかりしておかないとダメなのよ!