あー、疲れた。そう、今夜は年に一回のバニーナイトだったから、大忙しだったのよ。あ、でも、大忙しって言っても、密にならないようにしたわよ。お客さんは30分入れ替え制にしたから。え?バニーの衣装なんてエロ過ぎるって?あら、あなたたち、姉さんを心配してくれてるの?ありがとう。でも、東京と違って、愛甲石田では、バニーガールってのは、ウサギの着ぐるみを着た女の子って意味だから安心して。そうよ、遊園地とかにいるウサちゃんみたいな。だから、顔も分かんなくなっちゃって、同じウサギの着ぐるみが店内に何匹もいるというね、何がなんだか分かんない混沌とした状態なのよ。でも、愛甲石田では、昔からバニーガールってのはそーゆーもんなんですって。土地土地の風習ってやつよ。秋田のナマハゲみたいなもんじゃない?まあ、そんなワケで、姉さん疲れたし、汗だくだから、お風呂入るわね。え?あんたたち、まだお風呂に入ってなかったの?!ダメよ、今夜はあたしが先に入るからね!
いよいよ年を越すわよ。
12/28
「バルカン超特急」1938年
列車で知り合ったおばあさんが突然消えてしまったから、生意気なアメリカ娘が必死に探すんだけど、どの乗客も「そんなババアは乗ってなかった」って言います。「自分以外、みんなが知らない」というプロットはその後のいろんな映画でも使われるようになるけど、こーゆーのはヒッチコックぽくていいです。今見ると、映画としては大雑把な感じがする部分はあるけどね。
12/29
「ロングショット僕と彼女のありえない恋」2019年
監督ジョナサン レビン、出演シャリーズセロン、セスローゲン
初見。面白いです。大統領選に出ることになった美女と、その幼馴染みで無職になった記者の恋愛コメディ。シモネタもけっこうあって、「メリーに首ったけ」みたいな楽しさだったわ。
12/31
「沈黙の戦艦」1992年
大晦日はセガールです。記念すべき沈黙シリーズ第一作。おっぱいポロリもあるよ。ちなみに「羊たちの沈黙」は沈黙シリーズじゃないからね。セガール出てないし。世間は沈黙シリーズをバカにするけど、トミーリージョーンズだって、この映画に出て有名になったのですよ。あと、ダイハードシリーズも、船を舞台にやろうとしてたところ、こっちに先を越されたから諦めたという噂もありました。人々は沈黙シリーズの真のスゴさを知るべきなのだ。
1/5
「パトリオットデイ」2016年
監督ピーターバーグ、主演マークウォルバーグ
ボストンマラソンで起きた爆破テロを題材にしてます。実話という重みがありつつ、すごく面白い映画に作り上げてるのは、この監督・主演の技量に依るところが大きいです。
1/8
「或る夜の出来事」1934年
監督フランクキャプラ、出演クラークゲーブル、クローデットコルベール
初見。ロマンチックコメディ。傲慢な男とお嬢様がひょんなことで出会い、なぜだか一緒に旅をして、やがて恋に落ちるという、ボーイミーツガール映画の古典。まったくもって、ハンソロとレイア姫もこれに則ってます。ベッドとベッドの間に、シーツで境界線を作るとか、ひとつひとつのエピソードがステキなのよねー。
1/22
「アフリカの女王」1951年
監督ハワードホークス、出演ハンフリーボガード、キャサリンヘップバーン
初見。冒険活劇。きっと、当時の大スター共演みたいな感じだったんだろうね。アカデミー監督賞、主演男優、主演女優賞を取りました。オンボロ船でアフリカの河を下り、ドイツの戦艦をやっつけます。
1/30
「オデッセイ」2015年
監督リドリースコット、出演マットデイモン
大好きで何回も繰り返し見てる映画です。火星探査をしてたら、事故でひとり火星に置き去りにされたマットデイモンが、次の探査船が来る4年後までどうやって生き延びるかっていうお話。ジャガイモを火星で育てるとことか、地球のNASAと通信手段を回復させるとこととか、孤独との闘いとか、とにかく面白いです。ストーリーを語るのが上手くないリドリースコットにしては、物語の展開がすごくいいです。
2/7
「スペンサーコンフィデンシャル」2020年
監督ピーターバーグ、主演マークウォルバーグ
初見。Netflixの映画。「パトリオットデイ」のコンビでこんな映画を作ってたなんて知らなかったよ。Netflixでしか流さないのはもったいないよ。映画館でもやってよ。元警察官のマークウォルバーグが悪徳警官をやっつけます。
「ミッドナイトスカイ」2020年
監督・出演ジョージクルーニー
初見。これもNetflix独占映画だよ。スゲーよ、Netflix。まじハンパねー。人類滅亡の危機に瀕した地球で(たぶん)ひとり生き残った科学者が、何も知らずに地球に帰還しようとする宇宙船の人たちに「帰ってきても地球は滅びてるよ」って必死に伝えようとするお話。出演者も少ないし、地味なテイストだけど、ジョージクルーニー監督はなかなか大したもんだと思わせる映画です。
2/17
「AKIRA」1988年
原作・監督 大友克洋
むかしはこーゆーサイキックものが多かったけど、最近は少なくなったかもねえ。AKIRAとか幻魔大戦みたいに、20世紀末の終末感プンプンの映画って、なんだかいいんだよなー。2020年オリンピックを控えた東京が舞台です。オリンピックを招致するとこまでは見事に当たってたね。絵と音楽が超カッコいい。それにしても、AKIRAの舞台が2020年、ブレードランナー が2019年、バックトゥザフューチャー2が2015年ですよ。僕らは未来に生きている。でも、こんな未来だとは思わなかったね。
2/19
「太陽を盗んだ男」1979年
原爆を作っちゃった中学の理科の先生(ジュリー)と、それを追う刑事(文太)の話。オレが映画をたくさん見るようになったのは1982年頃なのですが、その頃から、この映画はすでにカルト的な伝説の映画でした。でも、主演二人の起用を考えれば、これは大ヒット狙いの映画だったはずです。アクションもすごいし、車も横転するし、かなりお金をかけてて面白いのに、コケちゃったのよ。つーか、ポスターがサイケ過ぎて、一般の人は敬遠しちゃうわよ。これに懲りたのか、長谷川和彦は以後、監督しなくなってしまいました。
以上。