ほらー、学校が休みだからってゴロゴロしてたらダメでしょー。ジャマよ、どきなさい、掃除機かけられないじゃない。姉さんだって、お店、お休みだけど、オンラインキャバクラやってるでしょ?テレワークよテレワーク。こうやって常連さんを繋いでおかないとね。愛甲石田のナンバー1キャバ嬢の地位を守るのも大変なんだから。世の中厳しいのよ。え、出かけたいの?どこに?本厚木?!ダメダメ、ダメよ、あんな都会!愛甲石田の駅前なら行ってもいいわよ。ダイソーがあるじゃない。あなたたち、ダイソー好きでしょ?飽きちゃったの?それじゃ、家にいなさい。やらなくちゃいけない事あるんだから。何って、映画よ、映画!そう言えば、あんたたち、今までのやつ、ちゃんと読んでなかったでしょ。「あー、映画ね、はいはい」って、すぐに「戻る」ボタン押してたでしょ。姉さん、まるっと全部お見通しなんだから。ほらほら、姉さんも一緒にやってあげるから、隣りに座らせて。なによ、真っ赤になって。あ、もしかして、あたしが隣りだと恥ずかしいの?やーねー、もう、可愛いんだからー。映画が終わったらお風呂入っちゃいなさいよ。姉さん、あんたたちの後でいいから。
3/20
監督ギャレスエドワーズ 出演アーロンテイラージョンソン
初見。以前、東宝がハリウッドにゴジラを作ることを許可したらトカゲみたいなゴジラになってしまいました(1998年版)。それに懲りた東宝が、今度は監視の目を光らせてたので、ちゃんと立派なゴジラになりました。
庵野監督の「シンゴジラ」より、オレはこっちの方が好きです。「シンゴジラ」は日本政府の危機対策映画になっちゃってて、ゴジラの悲しさが全然無視されてたからね。こっちは、ゴジラの悲哀もあったし、そもそも、怪獣映画として面白かった。渡辺謙さんが芹沢博士をやってます。
「 ゴジラ キングオブモンスター」2019年
監督マイケルドハティ 出演カイルチャンドラー
ゴジラ二本立て。キングギドラやモスラも出てきて楽しい。過激な自然保護団体がテロ組織化するとこなんて、なかなかリアルです。オレはこの自然保護団体に共感しました。
3/25
「博士の異常な愛情」1964年
監督スタンリーキューブリック 出演ピーターセラーズ
冷戦時代の核の恐怖をブラックコメディにしました。大笑いするようなシーンはないけど、キューブリックらしい、冷たい笑いです。そして、「チャンス」のピーターセラーズが一人三役やってるんだけど、もう、抜群に上手いです。
「続エマニエル夫人」1975年
監督フランシスジャコベッティ 出演シルビアクリステル
初見。エマニエル夫人3部作のパート2。なぜかパート2だけは巨匠フランシスレイが音楽を担当してます。
今回の夫人は香港で性を満喫します。前作では、まだウブで受け身だった夫人ですが、パート2では前のめりに性を謳歌します。最初から全開バリバリに飛ばすので、ボカシもたくさん出てきます。今の時代にボカシというのが、逆に興奮しちゃうわよ。
3/27
「ハンター」1980年
監督バズクーリック 出演スティーブマックイーン
車好きが高じてレーサーにもなってしまったマックィーンが、この映画では運転が下手な賞金稼ぎをやってるとこが面白いです。刑事コロンボとか警部マックロードの雰囲気を感じさせます。なんか、いいのよね、こーゆー感じ。
3/30
「三つ数えろ」1946年
監督ハワードホークス 出演ハンフリーボガード
初見。アナログレコードでジャズの名盤を聴いてる時と似た感じの、大人な気分を味わえる映画です。チャンドラーの「大いなる眠り」が原作。いろんな俳優がフィリップマーローをやったけど、ハンフリーボガードが一番合ってるね。後にボガードの奥さんになるローレンバコールも出てます。
4/1
「モロッコ」1931年
監督ジョセフフォンスタンバーグ 出演マレーネデートリッヒ、ゲイリークーパー
初見。小松政夫の「悪りーね、悪りーね、ワリーネデートリッヒ」で有名なマレーネデートリッヒの映画です。なんと、90年前の映画です。でも、この時点で映画の文法みたいのは、ほぼ出来上がってたんだなーと感じさせます。
4/3
「海外特派員」1940年
大戦直前のヨーロッパで陰謀が!誰が悪い奴かわからない!ヒッチコックは面白いなー。
4/4
「コンテイジョン」2011年
監督スティーブンソダーバーグ 出演マットデイモン
奥さんが「なんかウィルス感染の映画が見たい。ただし、ゾンビ以外で」と言うので、これを見ました。もの凄くリアルにウィルス感染の恐怖を描いてます。この映画には、ウィルスをやっつけるヒーローはいません。いろんな医療機関の人たちが、必死にウィルスと闘うのです。
4/6
「汚名」1946年
監督アルフレッドヒッチコック 出演ケーリーグランド、イングリッドバーグマン
ほぼ初見。高校の時、テレビで見たんだけど、全部忘れました。
お父さんがナチスのスパイだったせいで白い目で見られてる娘が、FBIのスパイになって南米に逃げた元ナチを追い詰めていきます。バーグマンが色っぽいです。
4/7
「ダーティーハリー」1971年
監督ドンシーゲル 出演クリントイーストウッド
法律は被害者よりも犯罪者の味方だし、警察は官僚的だし、ハリーの怒りが爆発します。イーストウッドが超カッコいい。シビレます。はみ出し刑事モノの原点と言える映画です。
今回は11本です。奥さんが在宅勤務だし、お袋のデイケアも回数を少なくされちゃったし、落ち着いて映画を見づらくなってます。
姉さんも大変だけど、オレだって、まあまあ大変なのよ。