早期退職ブログ

早期退職後の暮らし。

家映画「最近見たのをまとめて」12

届いたわよー!ほら、マスク!あなたたち、毎日ポスト見て待ってたもんねー。あら、なかなか似合ってるじゃない!え、マスクが小さい?そんなことないと思うけど。アゴがはみ出てる?もーっ、あんたの顔が大きいだけでしょ。自分の顔が大きいのを棚に上げて何言ってんのよ。だいたいね、そうやってすぐ文句言うのは良くないわよ。今度からあんたのこと、「文句つけ太郎」って呼んじゃうから。イヤでしょ?分かった?うん、分かってくれたなら許してあげる。あ、そうだ、姉さん、今夜、出勤だから、あなたたちはピザーラ取って食べてて。そう、いつもは家でオンラインキャバクラだけど、週に一回、女の子が交代でお店に行って配信するの。無観客キャバクラよ。家のオンラインキャバクラだと、下はジャージでしょ?やっぱり、ちゃんとお店用の服を着てやるのが大事なのよ。ほら、たたずまいとかあるし。それじゃ、あなたたちは映画やったらお風呂入るのよ?姉さん、あなたたちの後でいいから。あ、ピザーラ残しておいてよね。

 

4/8

「第三の男」1949年

監督キャロルリード 出演ジョゼフコットン、オーソンウェルズ

20年ぶりぐらいでちゃんと見たね。この映画を知らない人でも、エビスビールのCMで使われてるあのテーマ曲は聞いたことがあると思います。

第二次世界大戦直後、オーストリアは米英仏ソに占領統治されてました。そんな時、ウィーンに来たアメリカ人作家が、消えた親友の謎を追っていきます。

幾何学的構図とか、光と影をうまく使った映像が美しいです。モノクロでも最高の監督とカメラマンが撮るとこんなに美しいのねって感激するから、あなたたちも「白黒やだー」とか言ってないで一度ぐらい見てみなさいよ。

 

4/10

カサンドラクロス」1976年

監督ジョージPコスマトス 出演リチャードハリス、ソフィアローレン

初見。製作はカルロポンティ。イタリアの大プロデューサーでソフィアローレンの旦那でもあります。監督は、後に「ランボー怒りの脱出」を撮った人です。

ヨーロッパ横断鉄道に、感染力の強い細菌を浴びたテロリストが乗ってしまいます。この細菌は、例によって米軍が極秘に開発した兵器です。米軍はそんなのばっかり作りよる。

3密の中、たまたま列車に乗ってた医者とその元奥さんが頑張るけど、細菌兵器のことを表沙汰にしたくない米軍は列車もろとも消してしまおうと画策します。

感染のことに詳しくなってしまった昨今の人からすると、杜撰に感じる部分もあるけど、映画としてはまあまあ面白いです。

デニーロやアルパチーノの演技の師匠であるリーストラスバーグも脇役で出てます。

 

4/13

「サイン」2002年

監督Mナイトシャマラン 出演メルギブソンホアキンフェニックス

この映画を面白いと思える人は、オレと気が合います。3000円までなら貸してあげてもいいです。

映画の最後、伏線がピターっとハマって回収されていく様は物凄い爽快感があります。宇宙人がとてもステキです。

 

4/15

「92歳のパリジェンヌ」2015年

監督パスカルプザドゥー 出演サンドリーヌポネール

初見。92歳のババアが誕生日に「2ヶ月後に尊厳死する」と家族に宣言します。それ以来、あれやこれやあるのですが、重いテーマながら、なんとも温かな気持ちになります。

しかし、そんな宣言をされた家族の側に立って考えると、たまったものではないわよね。せめて、「黙って逝ってよ」と言いたいところだけど、92歳だから一人で尊厳死を実行するのは難しいんだよね。

 

4/17

死への逃避行1983年

f:id:nyorizo:20200418142109j:image

監督クロードミレール 出演ミシェルセロー、イザベルアジャーニ

初見。むかし大好きだったイザベルアジャーニの映画です。超美人です。美しすぎてため息が出ます。

美貌を武器に、金持ちの男をたぶらかして次々に殺していく女と、その事件を調べる探偵のお話。探偵は彼女をしつこく尾行するんだけど、アジャーニが死体を放ったらかしにして行っちゃうから、探偵は気を遣って、密かにその死体を隠してあげたりするようになります。

タイトルはダークな感じだけど、コメディチックな映画です。ただ、映画の終盤、アジャーニの正体が分かってくるあたりから、ググッと胸に迫ってきます。これも人によって好き嫌いが分かれるだろうね。

 

「グリーンブック」2018年

監督ピーターファレリー 出演ヴィゴモーテンセン、マハーシャラアリ

初見。アカデミー作品賞を取りました。高明な黒人ジャズピアニストと、その運転手になったイタリア系白人男のロードムービー。人種差別をテーマにした映画だけど、二人のやり取りが面白いので取っつきやすいです。

1960年代、「ミシシッピーバーニング」の時代に、この黒人ピアニストは、何故、敢えて南部でコンサートツアーをやるのか。「勇気が人の心を変える」からです。見るべき映画です。

 

「マルタの鷹」1941年

監督ジョンヒューストン 出演ハンフリーボガート

初見。好きになった女が相棒殺しの犯人でした。なんだろう、見てて、どうもリズムが合わなかったです。字幕がイマイチだったのかなあ。

 

4/20

「スノーピアサー」2013年

監督ポンジュノ 出演クリスエバンス

初見。「パラサイト」のポンジュノ監督がアメリカで撮った映画です。

温暖化を止めるために、空に化学物質を撒いたけど、これも例の如く失敗しちゃって地球は氷河期になってしまいました。生き残った僅かな人は永久機関で走り続ける列車の中で暮らしてます。列車は決して止まりません。止まるとみんな凍死してしまうからです。

というのが物語の設定だけど、映画の本筋は全然別です。「パラサイト」と同様、テーマは格差社会です。止まらない列車は、止められない資本主義経済の暗喩と思われます。人は、他人の貧困にこんなにも無頓着でいられるのか。いられるんだろうねー。

 

4/21

「シェーン」1953年

監督ジョージスティーブンス 出演アランラッド

むかし、テレ朝の「日曜洋画劇場」で見たねー。淀川さんの解説、好きだったわ。淀川さんには愛があるからね。

主演のアランラッドの息子は、アランラッドJr.つって、20世紀FOXとかいろんな映画会社でプロデューサーをやった人です。「ブレードランナー」や「ライトスタッフ」もラッドカンパニーの製作ですよ。

 

4/22

「きっと、うまくいく」2013年

監督ラージクマールヒラニ 出演アーミルカーン

初見。最近、時々インドの映画も見るようになりました。ただ、インド映画って長いんだよね。これも2時間45分もあるよ。途中で歌ったり踊るから、こんな長くなるんだよ。

原題は「3idiots(3人のバカ)」というぐらいなので、おバカコメディです。でも、見てると「若者の自殺」「格差社会」「学歴偏重」というインドで起きてる問題がきちんと描かれてて、押し付けがましくない感じで伝わってきます。インド映画、なかなかやりおる。

 

今回は10本やっつけたわよ。

「エマニエル夫人3部作」のパート2まで見たところで、奥さんが在宅勤務になってしまい、パート3を見れる環境ではありません。

オレはこーゆーの、キチッとコンプリートしていきたいタイプなので、パート3が見れなくてイライラが募ってきてます。はっ。これもコロナ鬱?