23年9月分です。13本。もう少しで今月に追いつけそうです。
9/1
「グッドウィルハンティング/旅立ち」(1997年)
監督ガス・ヴァン・サント、出演ロビン・ウィリアムス
初見。マサチューセッツ工科大学で、超難問をすらすら解いてしまう天才がいました。それは大学で掃除の仕事をしてる貧乏な不良少年だったのです…。
有名な映画ですが、邦題に「旅立ち」って付いてるから、なんか甘そうな青春モノかなーと思って見てませんでした。オレ、青春は苦手だから。てゆーか、オレは青春なんかなかったよ。ただ、「若い」というだけで、今が青春だ、なんて思ったことなかった。だからね、青春青春言って、やたらハシャいだり悩んだり海で叫んだりマナー守らなかったり、そーゆーね、青春だからなんでも許されると思ってる若者が大嫌いなんだよ。世の中厳しいんだよ。動物なんか、青春とか言わないよ。もう、ひたすらに一生懸命生きてるんだよ。じゃないと死んじゃうからね。人間だけだよ、青春とか言ってるのは。何がアオハルだ。ちっ。
映画はまだ無名だった若きマットデイモンとベンアフレックが共同で脚本を書いてアカデミー脚本賞を取ったというね、まさに青春だね。青春っていいね。
9/2
「クライマッチョ」(2021年)
監督・出演クリント・イーストウッド
初見。イーストウッドが90歳を越えて撮った映画です。すごいね。生きてるだけですごいのに、メジャー映画を撮って主演までしちゃうんだから。
かつてロデオのスターで今は年老いたジジイのイーストウッドとメキシコ少年のロードムービーです。旅を通じて少年が「真の強さ」をジジイから学んでいくという温かな映画。
突然この映画を見た人はつまらんと思うかもしれんけど、これまで何十年もイーストウッドの映画を見てきた人にとっては、この映画のジジイに若き日のイーストウッドを重ね合わせて見てしまうので、なんとも知れん映画以上のものを感じ取れるはずです。
「タクシードライバー」(1976年)
監督マーチン・スコセッシ、出演ロバート・デ・ニーロ
相当久しぶりに見ました。スコセッシもデニーロもたくさんいい映画があるけど、改めて見ると、2人にとって、これが最高傑作なんだなーと思います。
ベトナム戦争のシーンは出てこないけど、ベトナム戦争で狂ってしまった人、狂ったアメリカの状況というのが見えてきます。さっきの「クライマッチョ」もそうだけど、映画の背景を知ってるのと知らないのでは、全く違う見え方になります。
何も知らない人が見たら、キチガイの猟奇映画にしか見えないよね。時代や物をある程度は知っておくのって大事よね。
9/8
「ユニバーサルソルジャー」(1992年)
監督ローランド・エメリッヒ、出演ジャン・クロード・ヴァンダム、ドルフ・ラングレン
90年代、トップになれそうでなれなかった2人のアクションスターの豪華共演です。ヴァンダムも凄いキレキレでいいけど、ドルフが悪役で超カッコいい。監督は後に「インデペンデンスデイ」を撮るエメリッヒ。
9/10
「ペイバック」(1999年)
監督ブライアン・ヘルゲランド、出演メル・ギブソン
大好きな映画。メルギブ映画で一番いい。メルギブは相棒と泥棒をします。しかし、相棒に裏切られて分け前を奪われた挙句、殺されそうになります。怒りに打ち震えるメルギブは金を取り戻そうとするんだけど、相棒はメルギブの金をマフィアへの借金返済で使ってしまいました。そこでメルギブはマフィアに乗り込んで「それは俺の金だから返して」って言うんだけど、マフィアは「そんなの知ったことか」と言うもんだから壮絶な闘いになるのでした。
この場合、オレもマフィアの言い分がもっともだと思うけど、まあ、とにかくメルギブが渋くてカッコいいから許す。ハードボイルドだよ。
9/12
「ハードターゲット」(1993年)
監督ジョン・ウー、出演ジャン・クロード・ヴァン・ダム
ジョンウーがハリウッド進出して作った第1作。予算もそんなに付かなかったし、ジョンウーも若いし、脚本も杜撰だけど面白い。ストーリーは忘れたけど、たしか、元海軍特殊部隊のヴァンダムが悪いやつをやっつけるという話だ。それだけ分かってれば充分なのだ。
9/16
「レッドスコルピオン」(1988年)
監督ジョセフ・ジドー、出演ドルフ・ラングレン
「ロッキー4」出演後、ドルフ初の主演映画じゃなかったかな。渋谷パンテオンでかなり大々的に公開してました。劇場はガラガラだったけど。
ソ連軍の凄腕兵士ドルフは、ある軍事作戦でソ連の汚さを知ってしまった!ドルフは反共の反乱軍と共にソ連をやっつけるぜ!
ものすごく大雑把な面白さに満ちた映画です。たとえるなら、海老名サービスエリアの屋台で肉巻きオニギリって売ってるじゃん?特段、どうと言うこともないはずの食べ物なのに、いや、むしろ健康に悪そうなジャンクな食べ物なのに、なんだかこの大雑把な旨さがたまらない。あんな感じの映画です。
あと、たぶんこの映画からドルフは「人間核弾頭」という愛称(?)が付けられました。なぜ、核弾頭なのかは不明ですが。
9/17
「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」(2023年)@横須賀ヒューマックス
監督・出演ケネス・ブラナー
初見。ケネスブラナーのポアロシリーズ3作目。交霊会の最中に招待客が殺されます。みんなが「霊の仕業だ!」と恐れ慄く中、ポアロが「そんなワケないだろ」つって推理していきます。
今回はオリエント急行とかナイル殺人事件みたいな風光明媚な景色が少ないのは残念だけど、ケネスブラナーのポアロっぷりは流石で楽しいです。
9/18
「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」(2013年)
監督ジェフ・ワドロウ、出演アーロン・テイラー=ジョンソン
キックアスのパート2。主演の男の子より、クロエグレースモレッツの魅力が凄まじいです。これは男子はみんなクロエちゃんに恋をしちゃうわよねー。
9/25
「グランツーリスモ 」(2023年)@横須賀ヒューマックス
監督ニール・ブロムカンプ、出演デヴィッド・ハーバー
初見。日産のレーシングチームが、ゲーム「グランツーリスモ 」のトッププレイヤーを本物のレースドライバーに育てていくという実話の映画化。もっと作りようがあるだろうと思わなくもないけど、グランツーリスモをやりまくってるオレにとっては、なかなか楽しめました。
9/27
「ボーダータウン 報道されない殺人者」(2007年)
監督グレゴリー・ナヴァ、出演ジェニファー・ロペス
初見。メキシコのある街では、10年で500件もの女性殺害事件が起きてるのに、ほとんど未解決。その謎にアメリカ人女性記者が挑む!メキシコ怖えーよー。オレに娘がいたら、絶対メキシコには行かせない!
ジェニロペがいいねえ。
「リーサルウェポン3」(1992年)
監督リチャード・ドナー、出演メルギブ
数日前にメルギブの「ペイバック」を見たら、久々にリーサルウェポンが見たくなりました。
元々は、最愛の妻を亡くしたことで自暴自棄になり、死を全く恐れなくなった刑事だから"リーサルウェポン"と呼ばれてたはずで、シリアスな部分も多かったんだけど、この3では思いっきりコメディに振ってしまいました。でも、それはそれでいい。
「グロリア」(1980年)
監督ジョン・カサベテス、出演ジーナ・ローランズ
伝説的な映画です。カッコいいおばさんが少年を守ってマフィアから逃げます。子供嫌いなのに。逃げるばかりではなく、時には戦います。戦うつっても、セガールとかリーアムニーソンみたいな戦い方ではないです。おばさんは銃を使うことに慣れてないから、一生懸命踏ん張って撃ちます。
ストーリーや細かな部分は荒いけど、とにかくジーナローランズがカッコいいの。マフィアのボスに「お前みたいな女でも母性愛があったのか」的な事を言われて、「あの子はあたしが寝た男の中では最高よ」。カッコいい!
後にシャロンストーンでリメークしたけど、シャロンストーンは若いし美人過ぎるの。ジーナローランズ(当時50歳ぐらい)の貫禄があるからこそ、このクールさが出るのよね。
今回の初見で一番良かったのは、「グッドウィルハンティング」かなあ。あまり初見がなかったんだけどね。青春だから。うん。
以上。